「毎日ちゃんとスキンケアしているのに、シミが薄くならない…」「むしろ濃くなっている気がする…」そんな風に感じていませんか?
もしかしたら、その原因は良かれと思って続けているスキンケア習慣にあるかもしれません。肌はとてもデリケート。間違ったケアは、シミを悪化させる引き金になってしまいます。
今回は、専門家も警鐘を鳴らす、多くの人がやりがちな「シミを濃くするNG習慣」を5つご紹介します。ご自身のケアと見比べて、今日から改善していきましょう。
シミを育てるNG習慣と正しいケア方法
NG習慣1:ゴシゴシ!「摩擦」だらけの洗顔&クレンジング
【なぜNG?】
メイクをしっかり落としたい、毛穴をきれいにしたいという思いから、つい指先に力が入っていませんか?肌を強くこすると、その刺激から肌を守ろうとしてメラノサイトが活性化し、メラニンが過剰に生成されてしまいます。これが「摩擦黒皮症(まさつこくひしょう)」と呼ばれる色素沈着の原因です。
【正しいケア方法】
クレンジングは規定量の1.5倍ほどを手に取り、肌の上で指を滑らせるように優しくなじませます。洗顔料は、レモン1個分くらいの弾力のある泡を立て、肌の上で泡を転がすように洗いましょう。タオルで顔を拭くときも、ゴシゴシこすらず、優しく押さえるように水分を吸い取ります。
NG習慣2:量が少ない・塗り直さない「自己流」紫外線対策
【なぜNG?】
シミの最大の原因は紫外線です。日焼け止めを塗っていても、量が少なかったり、塗りムラがあったりすると、十分な効果は得られません。また、汗や皮脂、摩擦で日焼け止めは落ちてしまうため、朝塗ったきりでは夕方には無防備な状態になっています。
【正しいケア方法】
日焼け止めは、「500円玉大」の量を顔全体にムラなく伸ばしましょう。耳の後ろや首、デコルテも忘れずに。そして、2~3時間おきに塗り直すのが理想です。メイクの上から塗り直す場合は、スプレータイプやパウダータイプの日焼け止めを活用すると便利です。
NG習慣3:ベタつくのが嫌だから…「さっぱりしすぎ」の保湿ケア
【なぜNG?】
肌が乾燥すると、バリア機能が低下し、紫外線などの外部刺激を受けやすくなります。また、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)も乱れがちに。これにより、作られたメラニンがうまく排出されず、肌内部に留まってしまい、シミとして定着しやすくなるのです。
【正しいケア方法】
化粧水で水分を与えたら、必ず乳液やクリームなどの油分でフタをして、うるおいを閉じ込めましょう。特に乾燥が気になる目元や口元は重ね付けを。美白美容液を使う場合も、その後の保湿は必須です。
NG習慣4:早くキレイになりたい!「やりすぎ」角質ケア
【なぜNG?】
スクラブやピーリングなどの角質ケアは、古い角質を取り除き、ターンオーバーをサポートする効果が期待できます。しかし、やりすぎは禁物。肌に必要な角質まで剥がしてしまい、バリア機能を壊してしまいます。結果、肌は無防備になり、わずかな刺激でも炎症や色素沈着を起こしやすくなります。
【正しいケア方法】
角質ケアは、製品に書かれている推奨頻度(週に1~2回など)を必ず守りましょう。ケアをする際は、絶対に肌をこすらず、優しく行うこと。また、角質ケア後の肌は非常にデリケートなので、いつも以上に念入りな保湿と紫外線対策を心がけてください。
NG習慣5:塗っているから安心!美白化粧品への「過信」
【なぜNG?】
美白化粧品は、あくまで「メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐ」ためのもの。今あるシミを消しゴムのように消す魔法のアイテムではありません。また、美白化粧品を使っているからと紫外線対策を怠れば、シミが作られるスピードにケアが追いつかず、本末転倒です。
【正しいケア方法】
美白ケアは、紫外線対策とセットで行って初めて効果を発揮します。「守り(UVケア)」と「攻め(美白ケア)」の両輪で、コツコツと続けることが重要です。すぐに効果が出なくても諦めず、最低でも肌のターンオーバー周期である1ヶ月以上は継続してみましょう。
まとめ
心当たりのある習慣はありましたか?シミ対策は、特別なケアをプラスする前に、まずは日々の「NG習慣」を見直すことが一番の近道です。今日から正しいスキンケアを実践して、シミのできにくい健やかな肌を育てていきましょう。
【医療広告ガイドラインに基づく表記】 本記事は一般的情報提供を目的としており、特定の治療効果を保証するものではありません。施術の適応・副作用・費用は医師による診察でご確認ください。